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1998 Fiscal Year Annual Research Report

常染色体優性遺伝型嚢胞腎(PKD1,PKD2)の遺伝子変異ならびにその機能解析

Research Project

Project/Area Number 09770857
Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

望月 俊雄  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00277120)

Keywords多発性嚢胞腎 / 遺伝子異常
Research Abstract

【目的】常染色体優性遺伝性多発性嚢胞腎(ADPKD)は遺伝性腎疾患の中でも最も頻度の高い疾患で、その責任遺伝子としてPKDI遺伝子とPKD2遺伝子が同定されている。欧米ではPKD1.PKD2共に遺伝子の報告が相次いでいるが、本邦では我々が一昨年度の本研究にて同定した一家系でのPKD1遺伝子エクソン40の61塩基の欠失のみである。そこで今年度は直接シークエンス法を用い、遺伝子異常の検索を行った。【対象・方法】家族歴、腹部エコー、CTscanなどによりPKDと診断された72症例を対象とした。患者末梢血液よりゲノムDNAを抽出し,PKD1,PKD2遺伝子のイントロンにプライマーを設定し,Polymerasechain reaction(PCR)法にて増幅し、直接シークエンス法にて解析を行った。【結果】今年度は,PKD1遺伝子エクソン39で、TからCへの塩基の置換がみられ、その結果、3753番目のアルギニン(CGG)からトリプトファン(TGG)への変換が起こるミスセンス変異を2家系において発見した。解析できた1家系では病気との連鎖が認められた。 【考察】このアルギニンは、マウス、フグのPKDl遺伝子およびヒト、マウスのPKD2遺伝子でも、種を越えて保存されており、大事なコドンである可能性がうかがわれ、この遺伝子異常が病因であることを示唆している。また、このミスセンス変異は、これまでに世界で報告はなく、日本人の72家系中2家系にみられたことは、日本人患者に同様の変異が多い可能性もあり、さらなる家系の追加が必要である。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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