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1997 Fiscal Year Annual Research Report

乳癌の発生・進展におけるDNA修復機構の関与

Research Project

Project/Area Number 09770896
Research Institution佐賀医科大学

Principal Investigator

伊山 明宏  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (40232623)

KeywordsO6-メチルグアニン-DNAメチルトランスフェラーゼ / MGMT / DNA修復 / 乳癌
Research Abstract

アルキル化剤によって生じるDNA損傷を特異的に修復し、突然変異を抑制する機構であるO6-メチルグアニン-DNAメチルトランスフェラーゼ(MGMT)と活性酸素によって生じるDNA損傷を修復し、突然変異を抑制する機構のひとつである8-Oxo-dGTPase(MTH1)に着目し、これらの酵素が乳癌の発生・進展を抑制するためにどのように関わっているかを明らかにする目的で研究を進めた。
平成9年度は、集積した乳癌の臨床検体を用いて、これらの酵素の発現をmRNAレベル、タンパク質レベルで検討・解析することに主眼をおいた。
ジゴキシゲニンラベル-オリゴヌクレオチドプローブを設計・作成しmRNAの発現をin situハイブリダイゼーションにて検出した。また、RT-PCRをおこない、あわせて検討した。
ヒトMGMT抗体、ヒトMTH1抗体を作成し(ともに0.05ngの酵素タンパクをウェスタンブロットにて検出できる)免疫組織染色をおこない酵素タンパクの発現を検討した。
in situにおける検討では、まだ検体間における結果のばらつきがあり、より検出感度(特異度)を上げるための条件設定が必要があり、平成10年度は研究を継続検討する。
MGMTの強発現が認められる症例が存在するようであり、本研究はアルキル化作用を有する化学療法剤に対する治療抵抗性症例の選別に寄与する可能性を示唆するものと考えられる。
さらに症例数を重ねることにより報告ができるものと考えている。
MTH1の発現に関しては現在検討中であり、平成10年度も研究を継続する。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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