1997 Fiscal Year Annual Research Report
実験的膵ランゲルハンス島移植・易拒絶性のメカニズム及び免疫寛容の解明
Project/Area Number |
09770917
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
小笹 貴夫 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (70233517)
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Keywords | 膵ランゲルハンス / サイトカイン / pseudoislet |
Research Abstract |
正常ラット(Lewis,DA)を用い、移植片からRNAを抽出し、逆転写酵素法を用いてcDNAを合成、特異的プライマーを作製し、それを使用しPolymerase chain reaction(PCR)法を用い、移植前の膵膵臓ランゲルハンス島内のIL-1,IL-2,IL-6及びIFN-γを検索した。IL-1は、Lewis,DAの膵臓から分離後の膵ランゲルハンス島組織内にすでに発現されていた。IL-6は、Lewis,DAの膵臓から分離後の膵ランゲルハンス島組織内にすでに発現していた。IL-2は、Lewis,DAの膵臓から分離後の膵ランゲルハンス島組織内には発現していなかった。IFN-γは、Lewis,DAの膵臓から分離直後の膵ランゲルハンス島組織内に非常に軽度ではあるが発現していた。以上を突き止めた。現在、PVGラットにおけるサイトカイン発現を検討中である。pseudoislet移植片作製は、移植片と成り得る量の収穫とその機能が問題であり、両者の問題とも非常に難しく、かつ、viability自体の評価法も含め検討中である。この、pseudoislet移植片を使用し、interleukin(IL)-1、IL-2、IL-6、IL-10、interferon-γ(IFN-γ)の検出を平行して行っているが、未だ安定した検査結果を得られていない。基礎的実験の途中ではあるが、同時に、pseudoislet移植片を使用し同種同系及び同種異系移植を施行中であるが、一定量の移植片作製は、かなり難しい上に、移植片摘出に難渋している状態であり、移植片からのRNA抽出に成功していない状態である。現在手技を改良しよりよいviabilityのpseudoisle移植片を作成中である。
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Research Products
(1 results)