• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1997 Fiscal Year Annual Research Report

MUC-1抗原提示樹枝状細胞を用いた膵癌に対するCTL誘導の試み

Research Project

Project/Area Number 09770970
Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

羽鳥 隆  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50208550)

Keywords樹状細胞 / 免疫療法 / CTL / MUC-1
Research Abstract

本年度は最初にヒト膵臓癌患者からの自己樹状細胞の分離培養系の確立を研究した。膵臓癌患者自己末梢血よりFicoll-Perque比重遠心分離法にて単核細胞層を採取し、37度にて2時間静置培養し非付着細胞を取り除き、ヒトGM-CSF及びIL-4添加培養液にて7〜10日培養して成熟樹状細胞を誘導した。この樹状細胞は樹枝状の突起を有し、CD11b,CD14,CD83,HLA-A,B,C,HLA-DR,CD80(B7.1),CD86(B7.2)の表出をFACSにて認めた。この樹枝細胞を自己膵臓癌でパルスして自己リンパ球と混合培養することにより自己腫瘍特異的な細胞障害活性を有するCTLが誘導可能であった。
次に膵臓癌におけるMUC-1抗原の発現を調べるために、新鮮膵臓癌細胞をFACSにて解析したところMUC-1抗原の発現を全例に認めた。さらに過去の切除標本におけるMUC-1抗原の発現を免疫染色で検索中である。
MUC-1抗原ペプチドの合成はすでにアメリカでFDAによる臨床使用の許可がおりているUniv.of Pittsburghの免疫学教室(Prof.Finn OJ)に依頼して合成した(アミノ酸配列:C-PAHGVTSAPDTRPAPGSTAP)。このペプチドは現在臨床試験が開始されており、今後我が国での臨床治療に向けて安全性の評価が可能なペプチドであると考えられる。平成10年度にはMUC-1抗原ペプチドにてパルスした自己樹状細胞を用いてCTLを誘導し、その自己膵臓癌、MUC-1抗原陽性膵臓癌株に対する細胞障害活性と抗原特異的Type1/Type2サイトカイン産生能を評価する予定である。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi