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1998 Fiscal Year Annual Research Report

蛋白脱リン酸化酵素から見た虚血脳保護への新しいアプローチ

Research Project

Project/Area Number 09771055
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

堀口 崇  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70245520)

KeywordsForebrain ischemia / Mongorian gerbil / Delayed neuroral deoth / Protain phosphatase / fischemic tirelance / hyplrphesphoriltion / Okadaic acid
Research Abstract

昨年報告したごとく、正常脳及び虚血脳におけるprotcin phosphatase(以下PPl)に関する研究は、未だに十分には行われていない。このため、一部の実験は再現性の得られる方法の確立に費やされた。
1). in situ hybridization法の結果は、十分な再現性が得られるには到らなかった。しかしながら、虚血に対し脆弱な部位であるとされる、海馬CAl錐体細胞層、線状体背外側部を中心に、m-RNAの発現が強く認められる傾向があった。これは、遅発性神経細胞死が生じる部位の蛋白合成障害が関与している可能性と、遅発性神経細胞障害に関与している蛋白燐酸化反応の亢進に対する生体側の反応である可能性が示唆された。
2). 各subcellular fractionに分画し、32P-ATPを用いたprotein phosphataseの活性の測定を行う実験の結果も、同様に統計学的有意差を論じる段階までには到らなかった。しかしながら、PPlγ1において、CAlのシナプトゾーム分画に強い活性を認める傾向を示した。その他の部位では、明らかな差は認められなかった。このことは、PPlγlがシナプトゾームにおいて遅発性神経細胞死に関与している可能性を示唆すると考えられる。線状体において差が認められなかった理由として、特に脆弱性の強いとされる背外側部を選択的に採取しなかったことが、関与していると考えられた。
3). Okadaic acid(以下OA)の脳室内投与を行ったが、指摘濃度を明らかにすることができなかった。虚血直後に投与した結果では、全例に遅発性神経細胞障害を生じており、少なくとも、現段階におけるOkadaic acidの脳保護効果を認めるには到らなかった。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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