1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09771062
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
和田 淳 東京医科大学, 医学部, 助手 (10246291)
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Keywords | 脳神経 / 手術シミュレーション / computer graphics / 神経内視鏡 / 脳室 / 三次元表示 / VRML |
Research Abstract |
我々は脳神経外科疾患において、CT,MRIの二次元画像からcomputer graphicsの技法を用いて三次元画像を構築し、仮想的に頭蓋内構造を表現することで、脳室内や頭蓋底における手術シミュレーションシステムの開発を行ってきた。 しかし、従来よりの研究では汎用のcomputerを用いていた為、手術シミュレーションの画像は静止画が主体であり、手術進行に伴った視野の変化を表現する為にはコマ撮りアニメーションを作製する必要があった。これは多大な労力を必要とするばかりでなく、アニメーション作成者の思惑通りにしか画像を表現できない為、シミュレーションの基本である"interactive"という観点からも問題があった。 今回これを解決すべく、ハードウェアの面ではwork stationを導入し、ソフトウェアでの解決策としてVRML(virtual reality modeling language)を応用することにより、real timeに三次元画像を作製することが可能となった。このことにより、頭蓋内の立体構造を術中操作に応じて表現することができ、術者が病変に対するアプローチを検討する際、術前にシミュレーションを繰り返すことで、より安全で確実な手術につながるものと考えられる。 本研究は手術シミュレーションだけでなく、手術トレーニングにも応用が可能であり、特に神経内視鏡のトレーニングシステムは現実的と考えている。次年度ではこの実現に向けて更に研究を進める予定である。
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Research Products
(1 results)