1997 Fiscal Year Annual Research Report
大脳一次視覚野におけるlateral connectionと促進的相互干渉
Project/Area Number |
09771070
|
Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
新山 一秀 近畿大学, 医学部, 講師 (50228136)
|
Keywords | 一次視野野 / lateral connection / VEP / SPC |
Research Abstract |
全身麻酔非動化したネコ一次視覚野に微少電極を挿入し,single-unit dischargeにより受容野を決定し受容野中心で格子反転刺激(0.9cycle/deg)を行ってVEPを記録した。(当所、single-unit dischargeとの同時記録を予定していたが、VEPが安定して記録されるがsingle-unit dischargeは不安定で長時間の記録が不可能であったため、VEPのみの記録に変更した。)次に、受容野中心部から離れた位置で同様の刺激を行いVEPを記録した。その後、受容野中心部と末梢部を同時に刺激し末梢部の視覚刺激の空間的な位置、内部の格子の方向などのパラメーターを変更しながら、様々な条件で記録を行った。非線形システム解析法中心部と末梢部との相互干渉成分であるSDCの抑制、促進的相互作用を観察した。 様々な、格子反転刺激の配置によるSDCの相互干渉作用は、orientation preferenceに沿って刺激が長軸方向に並びその内部の格子模様も同方向ときに促進的であり、orientation preferenceの方向と関係ない方向に格子模様がならぶと単独の刺激よりもSDCは抑制される傾向にあった。ただし、統計学的優位差は無く、さらにさまざまな実験条件の変更を考慮している。
|