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1997 Fiscal Year Annual Research Report

脊髄神経細胞傷害増悪因子としてのマイクログリアの役割解明とその制御法の開発

Research Project

Project/Area Number 09771094
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

尾形 直則  愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (30291503)

KeywordsSpinal Cord injury / Microglia / Neuron / Cell culture
Research Abstract

平成9年度の「脊髄神経細胞傷害増悪因子としてのマイクログリアの役割解明とその制御法の開発」の研究で現在まで以下の結果が得られている。
兎、及びラットを用いて脊髄損傷モデルの作成を試みた。全身麻酔下の動物の椎弓を切除して脊髄硬膜を露出し、重さ20gの脊髄損傷用重錘にて脊髄圧迫を行った。脊髄損傷による機能評価には組織学的評価と動物の行動学的評価を行った。組織学的には損傷された脊髄内に増殖してくるマイクログリアをレクチン染色で観察した。動物の行動学的評価としては後肢の機能を反映する動物の時間内での立ち上がり回数をMARYS社製ScanetMV-10MTでカウントするという方法を採用した(この機械は小動物用なので、行動学的研究はラットのみを用いて行うことになった)。20gの重錘による5-30分の脊髄の圧迫によって動物の下肢に不全麻酔を起こさせた。本研究で用いた程度の軽度の損傷では動物の立ち上がり回数は損傷後24時間程度では対照群とあまり差は見られなかったが、2日目、3日目と日を追う毎に減少してきた。同時進行した組織学的研究では、損傷後24時間から脊髄内にマイクログリアの増殖が観察され始め、損傷後3日目でマイクログリアの数はピークに達した。このことより、脊髄損傷後に遅発性に進行する麻痺には神経組織内マイクログリアの増殖が深く関与している可能性が示された。

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Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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