1997 Fiscal Year Annual Research Report
慢性関節リウマチの発症と腸内細菌感作の関与の臨床免疫学的研究
Project/Area Number |
09771120
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
奥村 猛 愛知医科大学, 医学部, 助手 (30214076)
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Keywords | 慢性関節リウマチ / 大腸菌抗原 / ELISA |
Research Abstract |
1:血清中および関節液中抗体価の測定 ELISAを用いて行いOPDで発色させた吸光度(以下OD)を抗体価として測定した。 (1)RA群のOD値(0.84±0.65)は、コントロール群のもの(0.40±0.21)に比し有意な高値を示した。 (2)RA群(22関節)のOD値(0.56±0.66)は、コントロール群(変形性関節症23関節)のもの(0.14±0.05)に比し、有意に高値を示した。 2:血清中および関節液中の抗体価と各検査値との相関の検討 (1)RA群においてOD値の高いものは、低いものに比しCRP値とRF値に有意な差が認められた。 (2)RA群の関節液において、OD値とRF値との間に有意な正の相関を認めた。 (3)RA群の関節液において、OD値の高いものは、低いものに比しRF値の有意な高値を示した。 (4)RA群の血清中のOD値において、経時的変動を示したものは83%で、これらのRF値およびOD値との間には正の相関が認められた。
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