1997 Fiscal Year Annual Research Report
麻酔方法による体性・内蔵痛伝達および神経系、内分泌系反応への修飾効果について
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09771163
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Research Institution | Kagawa Medical School |
Principal Investigator |
野萱 純子 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (70263902)
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Keywords | c-fos / 免疫組織染色 / 吸入麻酔薬 / プロポフォール / フェンタニール / 内蔵痛 / 体性痛 |
Research Abstract |
本研究以前に、マウスを用いたc-fosの免疫組織染色結果を持っていたので、このデータを補充して、予備実験の参考とすることにした。これまでの私達の研究で正向反射およびTail Flick Respons消失を指標とした麻酔薬感受性に系統間差存在することがわかっている2系統(ddNおよびC57BL)雄性マウス各5匹を対象として、イソフルラン1.7%自発呼吸下に気管切開施行し、吸入開始より60分間麻酔を維持した。この間体温は37から37.5度とし、動脈血採取後、左心室より、4%パラホルムアルデヒド、ピクリン酸を含む0.1Mリン酸バッファーで潅流固定した。脳および脊髄を摘出し、固定液に24時間浸漬後、20%シュークロース含有0.1Mリン酸バッファーに48時間浸漬した。クリオスタットで20ミクロン冠状断切片を作成、フリーフローテイング法にて抗c-fos血清を一次抗体とした免疫組織染色を施した。脳内数カ所についてc-fos陽性細胞数を測定中である。脊髄後角、視床下部にc-fos陽性細胞が観察できた。現在麻酔方法を変えて、c-fos陽性細胞発現に変化があるか否か、およびddN系、C57BL系雄性マウス間に差があるか否かを検討中である。
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