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1997 Fiscal Year Annual Research Report

μまたはκ受容体アゴニストによる呼吸抑制の差と鎮痛の質の違い

Research Project

Project/Area Number 09771176
Research Institution宮崎医科大学

Principal Investigator

竹下 美智代  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (50216884)

Keywordsμ受容体 / κ受容体 / 鎮痛 / 呼吸 / 脳室 / くも膜下腔
Research Abstract

本年度は,無拘束の状態で,μまたはκ受容体アゴニストを脳質内に投与し,痛み刺激を加えたとき,刺激の強さと呼吸の変化を,tai-flickおよびhot-plate試験と横隔神経活動で比較し,さらに反応行動を調べることを目的に実験を行った。
実験にはラットを用いた。ステンレスカニューレを脳室内に挿入しデンタルセメントで固定した。μ受容体アゴニストのDAMGOを1μmol/5μl,4μmol/5μl,16μmol/5μlと増加させ,脳室内に投与した。濃度の増加とともに,行動および呼吸が抑制された。tai-flick試験では,コントロールの4秒から,4μmolでカットオフ値の10秒以上,hot-plate試験では,コントロールの5秒から,16μmolでカットオフ値の15秒以上に増加し,痛みに対する反応が低下した。これらの反応は,ナロキソンを腹腔内に投与(50μg)することで拮抗された。しかしながら,κ受容体アゴニストのDynorphinを10nmol/5μl,100nmol/5μl,1μmol/5μlと増加させ,脳室内に投与するも,行動および呼吸に明らかな変化がなく,tai-flick試験,hot-plate試験でも,はっきりした差は認められなかった。濃度の違いによるのかどうか,より高濃度で実験を行い,違いを調査中である。呼吸抑制のモニターのために,横隔神経の発射活動を導出記録している。ただし,無拘束の状態で慢性実験で記録するために,シリコンで横隔神経を固定したが,長期間にわたると活動が消失するため,別の記録方法も試している。
次年度に向けて,μまたはκ受容体アゴニストをくも膜下腔にも投与し,作用部位による効果の量的,質的違いを比較し,両アゴニストの鎮痛の質と量の違いを明らかにする。

URL: 

Published: 1999-03-14   Modified: 2016-04-21  

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