1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09771209
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
飯塚 啓二 信州大学, 医学部・泌尿器科学教室, 助手 (70273092)
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Keywords | urethra / urodynamics / urinary reservoir,continent / dog / female / sigmoid |
Research Abstract |
当研究で一番問題になっているのは常に安定した深度の麻酔をかけた状態で犬の内圧を測定することである。この問題を解決するため現在まで数十回の実験を重ね、ようやく満足のいく結果が得られるようになった。具体的には、まず括約筋機能が保持され、排尿反射を誘発しうるくらいの浅麻酔をした雌犬(雑種)四匹に対し、直接、会陰部より尿道括約筋に電極を穿刺し、筋電図をとりながら、透視下にて膀胱内圧検査及びmicrotip transducer(MT)を用いてUrethral pressure profilesを行う。これにて機能的尿道長及び最大尿道閉鎖圧(MUCP)を測定する。MUCPを記録した位置いMTを固定し外括約筋の圧をモニターしながら透視下にて、infusion pompを用いて、150mlの造影剤を注入し膀胱内圧を測定する。さらに、尿道機能を客観的に測る指標として10分間のpad testを術前後に行う。必要ならば、尿道造影を術後行う。手術後6週にて安楽死させ、病理学的にも調べる。現時点では術前の膀胱内圧が何とかでたところであり、今後pad test及び手術を経て再度膀胱内圧を測定し、手術前後の尿道機能を調べることにしている。予定としては6月をめどに現在の実験系を終了させる。また、手術を10ヶ月前に終えた犬がおり、この犬をそろそろ病理的に調べてみたいと考えている。これにより、長期の合併症につき何らかの示唆があるものと考えている。
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