1997 Fiscal Year Annual Research Report
胎盤増殖因子遺伝子の転写調節領域解析による胎盤特異的転写因子の検索と分化との関連
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09771268
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
野村 誠二 名古屋大学, 医学部, 助手 (20242860)
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Keywords | 胎盤増殖因子 / ヒトゲノムライブラリー / クローニング |
Research Abstract |
1. 胎盤増殖因子(PIGF)第1エクソンに含まれる230bpをPCRにて増幅後、TAクローニングによりプラスミドを作成した。定法に従い切り出したPIGF配列をアイソトープにてラベリングしこれをプローブとして、ヒトゲノムライブラリーよりスクリーニングを行った。1、000、000のファージから開始し第3次スクリーニングを経て6個のファージを単離することに成功した。次いで、それぞれのファージからラージスケールDNA抽出を行い現有のオートシークエンサーを用いてシークエンス解析を順次施行中である。 2. 胎盤、平滑筋、肝臓、脳、絨毛癌細胞などからゲノムDNAを抽出し、制限酵素にて処理後、PIGF cDNA プローブを用いたサザンプロットハイブリダイゼーションを行い、ゲノム上でのPIGFの発現パターンを比較した。 3. 今後、核蛋白を胎盤、平滑筋、肝臓より抽出し、これまでの研究より得られたPIGFプロモーター領域を用いてDNaseIフットプリンティング法を行い胎盤核蛋白を用いた場合のみDNaseIの消化から保護される塩基配列を求める。次いで、この塩基配列をもとに胎盤に特異的に存在するDNA結合蛋白を検討する予定である。
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