1997 Fiscal Year Annual Research Report
子宮内膜症における胸腺外分化T細胞の分子生物学的解析
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09771314
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
千島 史尚 日本大学, 医学部, 助手 (50277414)
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Keywords | 子宮内膜症 / TCR / RAG-1,2 / 胸腺外分化T細胞 |
Research Abstract |
(研究目的)従来子宮内膜症は腹腔内の免疫能低下によるという説があるが、我々は病巣におけるTSPのmRNA発現を報告し、細胞性免疫能は活性化していると考えている。一方胸腺外におけるT細胞の分化は外来抗原と接する防御機構の第一腺においてみられ、我々は子宮脱落膜においても胸腺外分化T細胞が存在することをrecombinase activating genes(RAG-1and2)mRNA発現より証明した。女性子宮内膜、腹腔は解剖学的には外界と交通しγδ細胞を含め胸腺外分化T細胞が腹腔内にも存在する可能性がある。子宮内膜症における細胞性免疫能の分子生物学的検討を目的としてTCRの解析を行った。 (研究の方法)子宮内膜症患者、非内膜症女性を対象としheparin添加下に開腹手術、腹腔鏡検査時に腹膜や大網表面を生理食塩水にて洗浄し腹水細胞を採取する。これらの検体より単核球を分離しhumanTCR VγI-IV,Vβ1-28特異的primerを用いてPCRによるレバトア解析を行った。 (結果と結論)子宮内膜症患者膜水中のレバトアの使用数は正常女性に比べて少ない傾向が認められている。現在症例数が少ないため更に病例を重ねて検討したい。内膜症患者の腹水CD3細胞および未熟なNKTを含むCD56^<++>細胞におけるRAG-1,2の発現を検討しこれらの胸腺外分化の可能性についても検討する予定である。
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