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1997 Fiscal Year Annual Research Report

身体姿勢制御と空間識の解析による動揺病の適応過程の解明

Research Project

Project/Area Number 09771385
Research InstitutionJikei University School of Medicine

Principal Investigator

添田 一弘  東京慈恵会医科大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 助手 (50256400)

Keywords動揺病 / コリオリ刺激 / Equi Test / リアルタイム足圧測定装置 / 3次元画像解析装置
Research Abstract

動揺病に対する適応を検討し、さらに症状発現を軽減すると思われる対策方法について検討した。(対象)被験者は2000人のなかから、あらかじめ乗り物酔いが起きやすいとして選抜された健康成人14名。(方法)pseudo-Coriolis刺激の前後でEqui TestのEquilibruim score(以下EQscore:直立時の前後方向の安定性を示す値)を評価した。同一被検者に3日間連続で刺激負荷を行い、経時的な変化を調べた。また、症状発現を軽減すると思われる対策方法を以下のように施行した。(呼吸を整える、頭部の動きを意識する、次の動作を予測する、緊張しない、など)。そして被験者を、刺激中の前記の対策方法を指示した群(以下指示群)と指示しなかった群(以下非指示群)の2群に分けての比較検討も行った。(結果)両群とも実験初日の動揺病誘発後のEQscoreは誘発前より低下する傾向にあったが、第3日目の動揺病誘発後のEQscoreは第1日の誘発後のEQscoreと比べ増加傾向が見られた。初日のpseudo-Coriolis刺激によって誘発された身体の直立時の前後方向の不安定さは、pseudo-Coriolis刺激の連日負荷により改善する傾向がみられ、このことは動揺病に対する訓練効果(適応)の関連が示唆された。さらに、指示群の方が非指示群に比して成績良好(身体の直立時の前後方向の不安定さが減少)となる傾向がみられ、動揺病を軽減する対策方法としての有用性が示唆された。
(今後の研究に関する展開)1)症状発現を軽減する対策方法のさらなる創出と対策方法の理論的根拠の追究。2)これまでの動揺病状態の身体動揺状況に関して検討を発展させ、リアルタイム足圧測定装置・ビデオ撮影による3次元画像解析装置、の使用などにより、動揺病状態あるいはその直後の歩行の分析により人間の行動状況に即した検討を予定している。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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