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1997 Fiscal Year Annual Research Report

角膜をとりまく生体環境におけるFas-Fas L systemの発現

Research Project

Project/Area Number 09771459
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

外園 千恵  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (30216585)

Keywordssoluble Fas L / ぶどう膜炎 / アポトーシス / 前房水 / 硝子体
Research Abstract

眼内炎症におけるFas-Fas L systemの発現を明らかにするため、ぶどう膜炎患者の前房水および硝子体中におけるsoluble Fas Lの発現について検討した。
informed consentのもとに、ぶどう膜炎患者の前房水および硝子体を採取し、遠心した後の上清についてsandwich ELISA法を用いてsoluble Fas L濃度を測定した。前部ぶどう膜炎(前房水採取)の内訳は、サルコイドーシス2眼、HTLV1眼、桐沢型ぶどう膜炎1眼、原因不明6眼の計10眼であり、対照には、白内障患者の手術時に得られた前房水7眼を用いた。後部ぶどう膜炎の内訳は、水晶体起因性ぶどう膜炎4眼、サルコイドーシス4眼、HTLV2眼、トキソプラズマ1眼、桐沢型ぶどう膜炎1眼、原因不明3眼の計15眼であり、対照には黄斑円孔3眼の手術時硝子体液を用いた。
前房水におけるsoluble Fas L濃度は、ぶどう膜炎では549.4±247.4pg/ml(mean±SEM)であったのに対して、対照群では、いずれも検出限界(40pg/ml)以下であった(P<0.05)。また、ぶどう膜炎患者の硝子体液におけるsoluble Fas L濃度は1172.7±342.2pg/ml(mean±SEM)であったのに対して、対照群の硝子体液においてはいずれも検出限界(40pg/ml)以下であった。興味あることには、水晶体起因性ぶどう膜炎の硝子体液におけるsoluble Fas L濃度は141.2±89.5pg/mlであり、他のぶどう膜炎(1547.8±412.1pg/ml)よりも低い傾向にあった。
以上の結果より、ぶどう膜炎患者の前房水および硝子体中において高濃度のsoluble Fas Lが発現することが明らかとなった。このことより、ぶどう膜炎の組織障害や炎症にFas-Fas L systemを介したアポトーシスが関与する可能性が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Chie Sotozono: "Santen International Symposium" Kugler Publications(in press), (1998)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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