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1997 Fiscal Year Annual Research Report

ステロイドによる水晶体上皮酸化障害とアポトーシスの関与

Research Project

Project/Area Number 09771479
Research InstitutionKanazawa Medical University

Principal Investigator

佐々木 洋  金沢医科大学, 医学部, 講師 (60260840)

Keywordsステロイド / 白内障 / apoptosis / Specular microscopy / 生体臓器移植 / 水晶体上皮
Research Abstract

ステロイド白内障患者水晶体:実験計画 2
ステロイド全身投与を受けている腎移植長期関観察患者(以下RT)54例、103眼を対象とし、透明水晶体を有する健常者125例、250眼を対照群とした。RT群の水晶体は前嚢混濁の明らかでない症例でも前嚢下の散乱光強度は健常者群に対して有意に増強していた。Specular microscopyの解析像では、dark cell様の異常変化が健常組織間にみられた。伸展標本、走査電顕所見より対応する部位に一致すると思われる上皮変性所見をみた。ステロイド白内障は従来報告されている後嚢下混濁に加え前嚢下にも初期から変化がみられたことから、上皮障害が早い時期より発現するものと考える。
水晶体上皮のapoptosis:実験計画 5
ヒト白内障例(87例98眼)の採取前嚢を用い検討した。検出には、TUNEL法での定性的評価とフローサイトメトリー法による定量的評価によったた。apoptosis陽性細胞率は、前者で平均2.2%、後者で平均4.2%であった。TUNEL法では、54.5%がapoptosis細胞が全くみられなかった。これまでの報告とは異なる見解であるが、白内障発症におけるapoptosisの関与は少ないと考えたい。少数例ではあるが、ステロイド白内障の水晶体上皮は通常の加齢白内障のそれとを大きく異なることはなかった。

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Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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