1997 Fiscal Year Annual Research Report
重症身障児,神経障害児における胃食道逆流症および腹腔鏡下噴門形成術に関する検討
Project/Area Number |
09771487
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Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
廣瀬 龍一郎 大分医科大学, 医学部, 助手 (90274753)
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Keywords | 胃食道逆流症 / 重症身障児 / 噴門形成術 / 内視鏡下外科手術 |
Research Abstract |
大分県下の障害児施設への往診、懇談を行い、大分医大、恵聖母の家、および国立西別府病院の小児科医と連携し、各施設で療育中の(重症)身障児の中で胃食道逆流症(GER)の疑われる症例に対し、臨床症状、管理状況の調査およびGERの検査による評価を行った。評価の方法としては、まず科研費にて購入したpHモニタリング装置をスクリーニングとして用い、検査は主に当該施設の通常の管理下にて行い、大分医大での解析後、さらに疑診例に対し消化管造影検査、内圧検査を行った。治療方針については合同のカンファレンスにて決定することとした。これまでに手術適応症例が1例認められた。 pH<4の時間率が15.8%の13歳の重症身障児例に対し精査後、協同での検討会を行い、インフォームドコンセントを得た後、腹腔鏡下噴門形成術を行った。周術期には手術侵襲に対する各種モニタリングを行った。術後の臨床的評価に加えて、定期的な患者および療育者のQOLについての評価を療育施設とともに行っている。今後長期的な視点で手術適応例、疑診例を含め各症例における病態の変化を追跡する予定である。また現在の3施設に加え,県下の他の重身児施設を含めて,精神発達遅滞児および重身児に対するGERの体系的なスクリーニングを行う予定である。
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