1997 Fiscal Year Annual Research Report
Fetuin/α_2-HS糖タンパク質結合因子の同定
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09771544
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
大西 智和 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (30244247)
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Keywords | Fetuin / α_2-HS糖タンパク質 / 結合蛋白質 / アフィニティーカラム |
Research Abstract |
最近の研究から、fetuinは様々な生理活性物質と結合し、その作用を修飾することで様々な機能を生み出していることが予想される。よって、fetuinに結合する様々な因子を同定することは、fetuinの機能を根本的に解明するため重要なことであり、これが本研究の目的である。 1.血清中のラットfetuin結合因子の分離、及びその同定 ラットfetuin結合カラムを調製するため、ラット下顎骨より精製したラットfetuinをCNBr-activated Sepharose 4B columnにカップリングさせた。つぎに、Affi-gel Blueカラムにて血清からアルブミンを取り除いた画分を、ラットfetuinに吸着した因子を溶出させた。この画分を脱塩濃縮し、SDS電気泳動を行った。泳動上のスポットを、分子量を基に既存の血清タンパクのデータと照合し、fetuin結合因子を照合したところ、Affi-gel Blueカラムでも除ききれなかった血清アルブミンとイムノグロブリンと推測された。さらに、血清アルブミン及びラットイムノグロブリンに対する抗体にてWestern blotを行ったところ確かにイムノグロブリンであると確認された。 2.骨芽細胞及び歯肉線維芽細胞より分泌されるラットfetuin結合因子の同定 ラット初代培養骨芽細胞を採取し、ウシ胎仔血清を含まず[^3H]leucineを含む、leucine不含のDMEMにて24時間培養する。培養液を回収した後、上述の方法で調製したラットfetuinカラムに加え、pHを下げることでラットfetuin結合因子の二次元電気泳動像と比べたが顕著なbandは認められなかった。
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