1997 Fiscal Year Annual Research Report
顎骨内インプラント埋入におけるシミュレーションシステムの開発
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09771584
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
関 健次 昭和大学, 歯学部, 講師 (00245820)
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Keywords | 顎骨内インプラント / X線CT / シミュレーション |
Research Abstract |
顎骨内インプラントは無菌顎部の補綴法として広く応用されている方法である。X線による術前検査はインプラントを行う上できわめて重要である。我々は以前よりX線CTの多平面再構成法を応用したプログラムを使用して、歯列に垂直な連続した頬舌的断面像を作成することにより、顎骨形態を立体的に把握することが可能であることを示してきた。しかし、実際にフィクスチャーを埋入した場合、顎骨内でどのような位置に存在するのか、あるいは埋入されたフィクスチャー周囲の骨はどのような状態であるのかなどについて、術前に把握するのは困難である。これをある程度正確に把握できた場合、審美性、機能性、清掃性などを総合的に検討し、より確実なインプラント治療が可能になると考えられる。最近X線CTのデータをパソコンでシミュレーションするソフトが開発され、パソコン上でフィクスチャーの埋入状態を術前にシミュレーションすることが可能となった。しかし、そのシミュレーション結果と実際の埋入とがどの程度一致するかは明らかではない。そのため、このソフトを用いたシミュレーション結果と実際のインプラントの埋入とが一致するかどうかを検討することとした。まず、このソフトでシミュレーションを行うにあたり、実際にインプラントを埋入をした患者の術前のCT検査データを用い、埋入部位と同一部位でのシミュレーションを行うこととした。本年はこのソフトのためのデータ変換を行い、同一部位でのシミュレーション結果と実際の埋入の状態とを比較検討するための準備を行った。
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