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1997 Fiscal Year Annual Research Report

フゾバクテリウムLPS-蛋白質複合体による免疫機構活性化の研究

Research Project

Project/Area Number 09771588
Research InstitutionThe Nippon Dental University

Principal Investigator

三上 正人  日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (90173997)

KeywordsFusobacterium nucleatum / リポ多糖 / 蛋白質 / 好中球 / スーパーオキサイド / サイトカイン
Research Abstract

歯周病関連菌Fusobacterium nucleatum(フゾバクテリウム)からリポ多糖-蛋白質複合体(LP複合体)を分離し、炎症反応への関連をヒト好中球ケミルミネッセンス(CL)反応、およびマウス腹腔内投与後の炎症性サイトカインの動態から検討した。
1.フゾバクテリウムLP複合体の構成成分。菌体のヘプチルチオグルコシド抽出物を、プロテイナーゼK処理しDEAEイオン交換カラム法により、LP複合体を分離した。SDS-PAGE分析の結果、LP複合体はリポ多糖のバンドに加え8kDaから50kDaにかけて7ないし8本のポリペプチドバンドを含んでいた。
2.LP複合体刺激による好中球活性化。LP複合体は血清非存在下においてヒト好中球を直接に刺激し、スーパーオキサイドを産生させた。すなわちLP複合体1μg/mlの刺激により好中球にCL反応が認められた。リポ多糖による直接刺激ではCL反応は認められなかった。ホルミルペプチド刺激CL反応に対するプライミング効果は、1%血清存在下において、リポ多糖およびLP複合体とも0.1μg/mlで認められた。
3.LP複合体投与マウスの炎症性サイトカイン。マウス腹腔に1μgのLP複合体を投与した場合、腹腔内および血清中のINF-γ、IL-1β、およびIL-6の濃度が上昇し、6ないし12時間後にピークとなった。72時間後にほぼ投与前のレベルに戻ったが、サイトカイン濃度の上昇は、リポ多糖のみを投与した場合に比較して顕著であった。
以上の結果からフゾバクテリウムLP複合体は、免疫担当細胞を活性化しリポ多糖よりも強力な炎症因子として作用することが示唆された。また好中球においては、情報伝達経路がLP複合体とリポ多糖では異なる可能性が考えられた。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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