1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09771590
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
今中 正浩 鶴見大学, 歯学部, 助手 (60232609)
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Keywords | 顎関節 / 関節鏡 / 微小鉗子 / 生検法 / 微細径ファイバースコープ |
Research Abstract |
ファイバーイメージングシステムを用いた微細径ファイバースコープ内視鏡での生検の可能性を検討するために、操作性を考慮して小径の短い微小鉗子の設計および製作を行った。基本的構想としては、形態については小型化を前提に全長を20mm以内とし直径を2.5Fr.、把持部の長さを2.0mmと2.5mmとした。また、試料採取時の効率を考え、把持部の形状をカップ型とアリゲーター型とした。以上に基づき4種類の鉗子の設計を行うこととした。本設計の後、試作品の製作を行った。試作品として直径を2.5Fr.、把時部の長さ2.0mmと2.5mmとし、鉗子の全長は臨床を想定して18.5mmとしたものを製作した。操作性と耐久性の調査を目的として蟹肉と紙片を試料として把時および採取試験を行った。 その結果、把時部の直径が2.5Fr.、では開閉口時把時部に強度不足を生じ操作時に破損を生じた。そのため設計の変更を行い直径を3Fr.とした。この径で小型化を考慮した把時部の長さ2.0mmの鉗子を作製し、再度、操作および耐久性について検討を行った。 その結果、臨床での利用に際し十分な安全性があると考えられた。現時点では、臨床利用可能な直径3Fr、把持部の長さ2.0mm、鉗子全長18.5mmで把持部の形状がカップ型とアリゲーター型の2種類の鉗子の製作を終了した。しかしながら、臨床使用時の鉗子の破損の可能性を考えて製作予定の破折片回収用磁性帯プローブについては、関節腔留置用のカニューレがステンレス鋼であることから、破折片回収用磁性帯プローブとの併用が難しいと考えられ、再度、回収用プローブの形態等についての検討を行い目下、試作中である。臨床応用については、回収用プローブが完成しだい、速やかに着手する予定である。
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