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1997 Fiscal Year Annual Research Report

イソシアネート基を有する機能性モノマーの象牙質接着への応用

Research Project

Project/Area Number 09771614
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

森川 明広  広島大学, 歯学部, 助手 (40230099)

Keywordsイソシアネート / HEMA / FT-IR / 接着性モノマー
Research Abstract

トリレンジイソシアネート(TDI)の象牙質接着性について検討を行うため,以下の基礎的実験を行った.
TDI単体では接着材としての反応が遅いため,OH基を持ち親水性を有するHEMAをモル比で1:1の割合で配合した.しかしながらこのままでは直ちに反応が進んでしまうため,希釈剤の検討を行った.希釈剤としてTriethylene Glycol Dimethacrylate(3G),Glycidyl Methacrylate(GMA),Methacrylic Acid(MA)を使用し,TDI-HEMAに重量比で2:1,1:1で配合した.1週後,2週後,4週後に粘性および色の変化の検討を行った.MAは,1週後の時点で褐色を帯び粘性が低下していた.3Gは,1週後では変化があまり見られなかったが,2週後には,黄色味を帯び粘性も低下した.GMAは4週後でも無色であり,若干粘性が低下した程度であった.このため希釈剤としてGMAを採用することとした.
次にGMAの配合濃度の決定を行うため,TDI-HEMAに重量比で1:1,3:2,2:1で配合し,光重合性を持たせるため,光増感剤としてCamphorquinone(CQ),還元剤としてDemethylaminoethyl Methacrylate(DMAEMA)を添加した.またCQ,DMAEMAについても添加量を重量比0.3,0.5,0.7%とした試料を調製した.この結果,1:1で配合し,CQ0.5%,DMAEMA0.3%の試料が重合性,粘性,保存性とも良好であった.
また,TDI-HEMAの反応基の状態をフーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)で検討した.端数2225cm^<-1>のイソシアネート基のピークが観測され,HEMAと反応させた後でも,反応基が有効であることが明らかとなった.

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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