1997 Fiscal Year Annual Research Report
歯性病巣感染による重症ビリダンスレンサ球菌性ショックの発症メカニズムの解析
Project/Area Number |
09771629
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
松下 健二 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (90253898)
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Keywords | 重症敗血症性ショック / viridans sreptococci / Streptococcus mitis / スーパー抗原 |
Research Abstract |
口腔に常在するviridans streptococciの産生するスーパー抗原、特にStreptococcus mitisの産生するそれと重症敗血症性ショックとの関連性を明らかにするため、平成9年度に以下の実験をおこなった。 1.鹿児島大学医学部小児科において敗血症性ショックで亡くなった患者5名から分離したviridance streptococi 5菌株、および小児口腔内から分離したviridans streptococci 82菌株、およびviridance streptococci標準菌株11株の培養上清を回収し、スーパー抗原活性について検討した。その結果、S.milleri、特にS.intermediusの数菌株から分離した培養上清中にスーパー抗原活性があることが確認された。 2.細菌性スーパー抗原のアミノ酸配列をコンピュータ解析した結果、共通のアミノ酸配列が存在することが明らかになった。そこで、その共通部分のペプチドを化学的に合成した後、同ペプチドに対するウサギ抗血清を採取した。現在、この抗血清を用いてさらに詳細な、検索を行なっている。 平成10年度には、スーパー抗原産生株のショック誘発能をマウスを使って検討する予定である。
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