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1997 Fiscal Year Annual Research Report

免疫抑制マウスにおける実験的根尖病変の病理組織学的、免疫組織学的基礎研究

Research Project

Project/Area Number 09771664
Research InstitutionAichi Gakuin University

Principal Investigator

前川 佳徳  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (80211556)

Keywordsマウス / 根尖病変 / 免疫抑制剤
Research Abstract

今回、免疫抑制剤(FK506)によって、T細胞の増殖抑制状態にあるマウスを用い、実験的に根尖病変を形成し、病理組織学的、組織形態計測学的に検索した。
1.病理組織学的所見
1週では、対照群(賦形剤注射群)および実験群(FK506注射群)の間にほとんど差はみられず、根部歯髄の1/2程度が壊死に陥っており、根尖病変の炎症性細胞浸潤はごくわずかに認められた。2週では、対照群は根部歯髄の3/4程度が壊死に陥り、根尖病変に1週よりやや強い炎症性細胞浸潤が認められた。実験群では歯髄のほとんどが壊死に陥っており、根尖病変に対照群より強い炎症性細胞浸潤がみられ、根尖部の膿瘍形成や歯槽骨の活発な吸収像が認められた。4週では、対照群では歯髄の全てが壊死に陥っており、根尖病変には炎症性細胞浸潤が、2週のものに比べ非常に強く認められた。また、根尖部の膿瘍形成や活発な歯槽骨の吸収像および歯根吸収が著明に認められた。実験群では歯髄の全てが壊死に陥っており、根尖病変には対照群より強い炎症性細胞浸潤が認められ、根尖部の膿瘍形成も2週のものより拡大傾向にあった。また、活発な歯槽骨の吸収像および歯根吸収が顕著に認められた。6週では、対照群では、4週のものに比べ炎症性細胞浸潤がかなり減少し、その周囲の線維性結合組織の増生が認められ、歯槽骨の添加が認められた。実験群では4週のものと同程度の炎症性細胞浸潤が認められ、根尖部の膿瘍形成も4週のものと同程度に認められた。またその周囲の線維性結合組織は4週のものより増加し、歯槽骨の吸収像の減少が認められた。
2.組織形態計測学的所見
実験群の動物の根尖病変の面積は、対照群に比べ2、4、6週で大きかった。
以上、本実験の結果から、実験動物に免疫抑制剤FK-506を投与すると、その動物の実験的根尖病変は拡大傾向を示した。今後は、凍結切片に免疫染色を施し、免疫組織化学的に検索する予定である。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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