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1997 Fiscal Year Annual Research Report

画像診断装置および有限要素解析を用いた総義歯の人工歯配列に関する研究

Research Project

Project/Area Number 09771669
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

高山 芳幸  北海道大学, 歯学部, 助手 (30236369)

Keywords下顎総義歯 / 有限要素法 / X線CT / 画像解析 / 人工歯排列
Research Abstract

本研究では,1)画像解析装置による,3次元的な下顎骨の形状の測定と,これに基づいて有限要素モデルを作成すること,および2)作成されたモデルにおける解析から,応力解析を行い,臼歯人工歯排列位置を力学的見地から決定すること,を目的としている.本年度は,1)について,検討を行った.
乾燥ヒト頭蓋骨(羽原骨格標本社製)の下顎歯槽骨表面を,顎堤粘膜を想定して約2mm厚のパラフィンワックスにて被覆した後,解剖学的ランドマークを基に,上下顎咬合床を作成した.その際,上顎咬合床咬面の数カ所にグラスアイオノマーセメントの小片を埋め込み,形状測定時の基準点とした.この咬合床を装着し,上下咬合床と顎関節の関節面を合わせた状態で仰臥位に固定した.CT撮影は,北海道大学歯学部附属病院のX線CT装置(シーメンス社製,SOMATOM PLUS S)にて行い,撮影データをCT装置上で3次元ボリュームデータに再構成後,DATを介してワークステーションへ転送した.
ワークステーション上で,自作のデータ変換プログラムによりフォーマットを変更後,画像解析ソフトAVS(クボタコンピュータ社製)に取り込んだ.AVSでは,セメント小片の位置を基に咬合平面と正中線を設定し,これを基準面として座標変換を行い,下顎骨表面,咬合床粘膜面,咬合堤咬合面に相当する点の座標を測定した.この形状データより,FEMプリポストプロセッサMENTAT(日本マーク社製)にて有限要素モデルを作成した.なお,骨表面と咬合床に挟まれた領域を顎堤粘膜と見なした.
以上の手順により,X線CT装置の撮影データより,下顎骨,顎堤粘膜,および咬合床からなる,3次元有限要素モデルを作成し,応力解析を行うことができた.

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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