1998 Fiscal Year Annual Research Report
プラキシズム測定における咬筋筋電図の信頼性の再検討と新たな測定法の開発
Project/Area Number |
09771692
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
竹内 久裕 徳島大学, 歯学部, 助手 (10222093)
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Keywords | プラキシズム / 筋電図 / ピエゾエレクトリック |
Research Abstract |
ピエゾエレクトリックフィルムを上顎歯列装着型の常温重合アクリルレジン製スプリントに埋め込んだ咬合力センサならびにシグナルディテクタを製作し、ブラキシズム発生時を想定した条件下での咬合接触検出能力について検討を行った。被験者は正常有歯顎者5名であり、比較対照指標として右側咬筋筋電図の同時測定も行った。この結果,咬筋筋電図では,グラインディングのように咬筋の活動がそれほど優位ではない運動では測定感度が他の運動と比較し低下することが認められた。特に%MVC値にて判定閾地を変化させた場合,咬筋筋電図によるグラインディング測定感度は10%〜30%MVCという低い範囲で急速に低下することが明かとなった。これに対しピエゾフィルムを用いたスプリント型センサでは,グラインディングやタッピングなど,スプリントに加わる力が短時間に変化するような動作に対しては鋭敏に反応するが,クレンチングのように一定の荷重が持続して加わる動作ではonsetとoffset時を除き、過重が一定となる区間で測定感度が低下することが明かとなった。しかし、この点については、アンプの改良や積算回路の追加で改善しえるものと考えられる。 ピエゾフィルム応用のスプリント型センサの特性はピエゾ素子の特性から予測し得る結果であったが,咬筋筋電図応用によるブラキシズム測定において,グラインディングの測定感度がクレンチング測定感度と比較し著しく小さかったということを過去に報告している例はほとんどない。現在、上記内容を骨子として英文雑誌に論文を投稿中である。
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