1997 Fiscal Year Annual Research Report
咀嚼運動経路・側方滑走運動経路と咬合面形態との関連性に関する研究
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09771696
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
住吉 圭太 九州大学, 歯学部, 助手 (40284517)
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Keywords | 咀嚼 / 咬合面形態 / 機能 |
Research Abstract |
本研究の目的は、(1)下顎運動データ(側方滑走運動と咀嚼運動)と、(2)歯牙の咬合面形態の計測によって、その関連性を検討し、機能に即した補綴物咬合面形態の作製法を得るための基礎的情報を収集することであった。そして平成9年度はそのデータ収集を行う期間としていた。 従って、まず下顎運動の計測として、成人健常有歯顎者10名の切歯点、両側大臼歯点における、a.左右側方滑走運動(各4回)、b.ガムの咀嚼運動(20ストローク)を、九州大学式非接触三次元精密変位計測システムを用いて計測し、計測データをパーソナル・コンピュータを介して光磁気ディスク上に記録した。 次に、歯牙の咬合面形態の計測として下顎運動を計測した被験者全員の上下顎の印象をシリコーンラバー印象材を用いて採得し、石膏模型の咬合面形態をニコン社製三次元座標測定機トライステーションによって計測した。この後、咬合面形態の三次元座標をワークステーションを介して光磁気ディスク上に記録した。 そして運動データと咬合面形態のデータのリンクのため、上記で得られた運動データと咬合面形態のデータをパーソナルコンピュータの同座標軸上に移行させ、その関連性を解析する作業を現在行っている。しかし両データを同座標軸上に移行する際の基準設定(人体・石膏模型における基準点の設定位置や運動データと形態データの精度の違いなど)に問題点が生じてきたため、その対応策を現在検討中である。
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