1997 Fiscal Year Annual Research Report
総義歯におけるCAD/CAMの利用-アクリリックレジン切削による総義歯の複製-
Project/Area Number |
09771704
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
大塚 昭彦 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (00291550)
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Keywords | 総義歯 / CAD / CAM / 3次元形状計測 / アクリル樹脂切削 |
Research Abstract |
1.機能印象を行った総義歯の形状計測について検討した. 現在,義歯を3点でネジ止めするタイプの計測用固定治具を製作し,この治具に義歯を固定して,形状計測の方法について検討した.さらに,粘膜面に機能印象材(Visco-gel)を適用した義歯についても同様の方法で計測したが,透明な機能印象材では十分な精度の計測結果が得られず,白色粉末を印象面に噴霧して計測を行い,改善をはかった. 2.計測データの全周合成を行い,CAM用のG-CODEを作製した. これまで,0度および180度の方向の2面の計測データの合成を行い,G-CODEを作製した.今後,計測面数を増加させて,計測データの合成を行う予定である. 3.アクリル樹脂の切削用ブロックの基準方法について検討した. 切削用ブロックの大きさは,9×12×5cm程度必要だが,重合操作よる作製では,その内部に気泡が生じた.現在,積層法について検討中である. 4.切削用樹脂ブロックの固定方法(主要設備)ならびに切削開始基準点の付与方法について,治具の作成を含み検討中である. 5.ブロックの切削手順については,2面からの計測データをもとに,すでにワックスにて検討した.現在,3方向以上からの計測データをもとに,切削まで行えるプログラムを開発中である.
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