1998 Fiscal Year Annual Research Report
各種咬合記録材による歯列模型の咬頭嵌合位の再現性と咬合接触状態の関連について
Project/Area Number |
09771711
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
篠田 浩人 昭和大学, 歯学部, 助手 (80245810)
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Keywords | 咬合記録材 / 咬頭嵌合位の再現性 / 付加型シリコーン・ラバー印象材 / 咬合採得 / 咬合接触 |
Research Abstract |
間接法により補綴物を製作する場合,咬頭嵌合位を咬合器上に正確に再現することは顎口腔系に調和した補綴物を製作する上で重要なことである.そのためには歯列模型の精度はもちろんのこと,採得される咬合記録にも高い精度が要求されてくる.本研究では,昨年度使用した,咬合記録を用いないと歯列模型上で咬頭嵌合位が不安定となる,左側下顎第一大臼歯欠損で第二小臼歯と第二大臼歯を支台歯としたブリッジ症例の測定用模型を用い,実際に超硬石膏により歯列模型を製作し,各種咬合記録材を用いて咬合器(バーティキュレーター)に装着したときの咬頭嵌合位の再現性について昨年度と同様の検討を行った.測定に使用した咬合記録材は,印象用石膏,ポリエーテル・ラバー印象材のラミテック,付加型シリコーン・ラバー印象材の,PRESIDENT JET BITE(PRE),EXABITE(EXA),Stat・BR(SBR),BITESIL(BIT),MEMOSIL(MEM),MUSHPRINT(MUS)である.評価方法は,咬合器に装着した歯列模型上で硬石膏により石膏コアを採得し,その石膏コアを上顎をフリーの状態にした測定用模型に介在させ,咬合記録採得前の測定用模型の咬頭嵌合位と石膏コアを介在させた測定用模型の咬頭嵌合位を昨年と同様の方法により比較することにより行った.その結果,歯列模型の浮き上がり量は,昨年度の測定用模型による浮き上がり量に比べ大きくなったが,浮き上がりの傾向は同様であった.付加型シリコーン・ラバー印象材による咬合記録材は他の材料に比べ咬頭嵌合位の再現性に優れていたが,MEMは他の付加型シリコーン・ラバー印象材による咬合記録材に比べ劣ることが示された.現在,測定用模型の咬合接触部をデジタルカメラでパーソナルコンピューターに取り込み,咬頭嵌合位の再現性を咬合接触状態から評価するべく検討中である.
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Research Products
(1 results)