1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09771732
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
野本 理恵 鶴見大学, 歯学部, 助手 (20180789)
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Keywords | 光重合レジン / 重合 / 重合収縮 / 光強度 |
Research Abstract |
今年度の科学研究費補助金で購入した小型ひずみゲージ式変換器および動ひずみ測定器を用いて重合収縮測定装置を作製した。この小型ひずみゲージ式変換器の検出部が直径4mmと小さいので、窩壁の一部とすることができ、この研究では窩洞底部とした。塩化ビニル板に形成した直径4mmの窩洞にこの変換器の検出部が窩洞底部になるように設計した。その変換器と窩洞を固定して、変換器に動ひずみ測定器を接続し、窩洞底部にかかる重合収縮力を記録する。この装置は窩洞表面から光照射することができ、光照射方向が臨床における使用条件と同じとした。また、光照射開始と同時に生じる重合収縮応力を速い応答速度で経時的に記録することができる.窩洞として歯を使用することも可能で、歯の方がより臨床的ではあるが、重合収縮力は窩洞壁となる歯質とレジンとの接着性に影響され、この接着性には歯の個体差がみられる。そこで、この研究の目的が光重合レジンの重合収縮力に及ぼす光強度の影響を評価することであるので、この接着性の違いによる影響をなくすよう、窩洞の材質として黒色の塩化ビニルを選択した。また、窩洞の深さは任意に変えることができるが、今回1,2,3,4および5mmとした。新年度には、市販の光重合コンポジェトレジン(clearfil APX,クラレ)に総照射量が一定で光強度の異なる光を光照射器(New light VL-II,GC)を用いて照射し、これにともなって生じる重合収縮力を今年度作製した装置で経時的に記録して重合収縮力に及ぼす光強度の影響を調べる.
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