1997 Fiscal Year Annual Research Report
咀嚼運動における咬筋収縮過程がエネルギー代謝に及ぼす影響
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09771737
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Research Institution | Meiji College of Oriental Medicine |
Principal Investigator |
大薮 秀昭 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 講師 (70213890)
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Keywords | MRI / 咀嚼運動 / 咬筋 |
Research Abstract |
この申請における研究では、まず咀嚼運動における咬筋筋細胞のリン化合物によるエネルギー代謝状態を31P-MRSで解析するとともに、31P-MRSからの機能情報に同期させた咬筋の形態情報を、MRIを用いて咀嚼運動中に超高速撮像することによって、咀嚼の1ストロークにおける下顎移動量に応じたエネルギー代謝状態と、咬筋の3次元的なベクトル方向を同時解析し、咬筋の収縮方向、収縮速度がエネルギー代謝に及ぼす影響を検討するために、まずS/N比を改善するためにMRI及びMRS施行時に同じ下顎位のデータを膨大に加算する必要があるために、被験者各々に習慣性咀嚼側で一定の速さのガム咀嚼を行わせた様子をあらかじめ現有するビデオレコーダに記録し、実際のMRI装置の中にいる被験者に視覚的にフィードバックさせて咀嚼リズムを一定に保つようにする。その際、MRI装置内には磁場の関係でモニタの設置は不可能なため両側咬筋から筋電図を導出して被験者が一定の咀嚼リズムを持続できるようにする。さらに、今後、現有する臨床用1.5Tesla MRI装置(GE社製・SIGNA)に、マルチスライスで咬筋を包含するsagittal-MRIを撮像後、coronal方向で咬筋を包含する撮像領域を設定しT2WIを撮像し、咬筋の3次元再構築を行う予定であるが撮像時間の関係でいかに3Dパルスシーケンスで数多くのスライスをダイナミックで撮像できるかが課題である。
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