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1997 Fiscal Year Annual Research Report

細胞内シグナルとしてのプロテアソームを標的とした口腔癌の浸潤・転位抑制の試み

Research Project

Project/Area Number 09771764
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

池邉 哲郎  九州大学, 歯学部, 助手 (20202913)

Keywords癌浸潤・転移 / プロテアソーム / NF-kB / MMP
Research Abstract

7種類の既存の口腔扁平上皮癌細胞株に、口腔癌患者の転位リンパ節より新たに樹立された細胞株TU-4を加えた8種類の細胞株を用いて以下の結果を得た。
1.培養癌細胞株をサイトカインTNFで刺激すると運動能が亢進した。
2.同じく癌細胞をTNFで刺激すると基底膜破壊に関わるプロテアーゼMMP-9の産生が著明に増加することがゼラチンザイモグラムにより解析された。また、RT-PCR法及びノーザンブロット法によってMMP-9mRNAの発現が上昇することがわかった。
3.MMP-9遺伝子発現に関わる転写因子NF-kBの活性をゲル移動度シフトアッセイにて解析すると、癌細胞中のNF-kBがTNF添加によって活性化された。また、活性化されたNF-kBが細胞質から核へ移行する現象を免疫染色にて確認した。
4.NF-kBが活性化されるためにはインヒビターであるlkBが分解されなければならない。このlkBの分解をウエスタンブロットで確認した。
5.プロテアソームインヒビターであるALLNやラクタシスチンで癌細胞を前処理すると、MMP-9発現とNF-kB活性化が抑制され、プロテアソームがNF-kB活性化に関わっていることが考えられた。
6.また、プロテアソームインヒビターにより癌細胞の運動能が著明に抑制された。
以上より、口腔内癌細胞の基底膜破壊と運動能がプロテアソームインヒビターによって抑制され得ることが示唆された。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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