1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09771765
|
Research Institution | 佐賀医科大学 |
Principal Investigator |
井原 功一郎 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (90284637)
|
Keywords | インプラント義歯 / 顎骨切除症例 / 応力解析 / 有限要素法 |
Research Abstract |
1.資料の作製と咬合力測定 顎骨再建症例を対象に、インプラントの口腔内への貫通部分から上部構造までの印象を採取し、患者の口腔内を模型とインプラント義歯のレプリカで再現した。さたにインプラントを装着している部分の咬合力を測定した。 2.資料の表面形状データの作製とデータの変換 口腔石膏模型にインプラント義歯のレプリカを装着し、SURFLACER(UNISN 社製)を用いて3次元表面形状を読みとった。そのデータを有限要素解析プログラムに変換するためのソフトウェアーを用いて変換を行った。 3.有限要素法による応力解析 変換されたデータは、有限要素解析プログラムにて解析モデルを作製し、外力としての咬合力の条件、物性値(骨やチタンの弾性係数やポアソン比)、拘束条件などを入力した。負荷が加わったときの結果を出力し、インプラント義歯およびインプラント体に生じている応力分布を明らかにした。その結果は補綴物を設計する際に極めて重要な値であった。 現在までに3例を解析し、平成9年10月に開催された国際顎顔面外科学会(口腔外科学会併設)にて発表した。この成果については、現在専門雑誌に投稿準備中である。
|