1997 Fiscal Year Annual Research Report
貼付用局所麻酔剤リドカインテープの臨床的応用に関する研究(口腔粘膜への試み)
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09771794
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
宮本 康子 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (40277471)
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Keywords | 表面麻酔 / 60%リドカインテープ / Visual Analogue Scale |
Research Abstract |
研究1 リドカインテープ至適貼付時間について 健康成人の左右口蓋粘膜に1/6にカットしたリドカインテープ(リドカイン3mg含有)とプラシボテープを貼付し、測定時間(貼付から3、5、7、10、15分)経過後、貼付部位へ局所麻酔針30G穿刺および組織への2%リドカイン注入(0.3ml)を行なった。穿刺時および注入時の痛みをVisual Analogue Scaleにて評価させたところ、3分間の貼付では両テープ間に差は認められなかった。5分間の貼付ではリドカインテープ貼付側穿刺時の痛みが軽減したが注入時に差は認められなかった。7分以上の貼付では穿刺時、注入時ともにリドカインテープ貼付側で疼痛が軽減した。しかし、完全な無痛を得るには15分間の貼付が必要であった。 研究2 貼付時間短縮について 研究1と同様にリドカインテープを貼付し、反対側の口蓋粘膜にはサリチル酸ナトリウムを塗布したリドカインテープを貼付し同様の測定を行った。3分間の貼付ではサリチル酸ナトリウム塗布側穿刺時の痛みが軽減したが注入時に差は認められなかった。5分以上の貼付では穿刺時、注入時ともにサリチル酸ナトリウム塗布側で疼痛が軽減する傾向にあり、サリチル酸ナトリウムの塗布により10分間の貼付で無痛的に穿刺、注入し得た。
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