1997 Fiscal Year Annual Research Report
創薬を目的とした有用な薬理活性物質の検索及びその応用開発研究
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09771892
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松永 公浩 東北大学, 薬学部, 助手 (90222306)
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Keywords | 強制水泳試験 / 抗うつ活性物質 / 血管収縮 / N-lignoceriy triptamine / 海洋微生物 / 殺細胞活性 / アポトーシス |
Research Abstract |
大量培養に成功した約100種類の海洋微生物のうち14種類の海洋微生物の抽出エキスを調製し、L1210培養細胞を用いてこれらのエキスの殺細胞活性を検討したところ、数種の抽出エキスに顕著な活性が認められた。そのうち3類の抽出エキスに非常に強い活性が認められた。さらに強い活性が認められた抽出エキスについて殺細胞活性の詳細を解析するためにフローサイトメーターを用いて検討したところ、1種類の抽出エキスに顕著なアポトーシス誘発活性が認められた。現在この成分を探索すると共にアポトーシス誘発の機序について詳細に検討している。 11種類の植物抽出エキスを調製し、マウス強制水泳試験における無動時間の短縮を指標にして抗うつ作用を検討したところ6種類の抽出エキスに顕著な抗うつ活性が認められた。このうちカカオのメタノール抽出エキスに含まれる活性成分をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて探索したところN-リグノセリルトリプタミンを得ることができた。また、これらの抽出エキスのラット大動脈のセロトニンによる収縮に対する作用を検討したところ、2種類の抽出エキスに収縮の抑制が認められた。さらに1種類のエキスに単独での収縮作用が認められた。現在これらのエキスに含まれる活性成分を探索している。 16種類のパラグアイ産生薬の抽出エキスを調製し、ウサギ大動脈およびモルモット左心房に対する作用を検討したところ、数種のエキスに収縮抑制作用や増強作用が認められた。現在これらの活性成分を探索している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Mun-Chual Rho: "A monogalactopyranosyl acylglycerol from Oltmannsiellopsis unicellularis (NIES-359)" Phytochemistry. 44. 1507-1509 (1997)
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[Publications] Kimihiro Matsunaga: "Exitatory and inhibitory effects of Paraguayan medicinal plants Equisetum giganteum, Acanthospermum australe on contraction of rabbit aorta and guinea-pig left atrium" Natural Medicines. 51. 478-481 (1997)
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[Publications] Kimihiro Matsunaga: "Effects of Chinese and Paraguay an medicinal plants on the dulation of immobility of mice in the forced swimming test" Natural Medicines. 51. 63-66 (1997)