1997 Fiscal Year Annual Research Report
C-MYCとG1/Sチェックポイントタンパク質との相互作用による細胞周期調節
Project/Area Number |
09771957
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
北浦 広剛 北海道大学, 薬学部, 助手 (10281817)
|
Keywords | MYC / 細胞癌化 / 細胞周期 / p21 / 転写 / DNA複製 |
Research Abstract |
I.MSSPとC-MYC,DNAポリメラーゼα,PCNA,cdk2との複合体形成 MSSPは複製、細胞周期調節タンパク質なのでこれらに関与するタンパク質との相互作用を検討したところ、C-MYCのC末、DNAポリメラーゼαのN末、PCNAに直接、cdk2とは他の因子を介して結合することが明らかとなった。C-MYCとの結合にはRNPドメインがやはり必須であり、上記のトランスフォーメーション能に寄与していた。また、DNAポリメラーゼαに結合することでその複製活性を促進し、細胞内ではC-MYCがこの複合体に含まれていた。以上より、MSSPは異なるタンパク質因子と次々に結合することにより、G1/S→S期(DNA複製開始)に関与することが示唆された。 2、C-MYCとp21の結合による細胞周期調節 p21はC-MYCN末に結合うることで、MYC/Max複合体を解離し、転写能の抑制に関与していた。C-MYCはp21のPCNA結合領域に拮抗的に結合し、p21によるDNAポリメラーゼδ/PCNAの活性阻害を解除した。このことより、C-MYCが細胞周期調節因子に直接結合することでS期進行に関与することが示された。
|
Research Products
(1 results)