1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09772023
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
関根 利一 千葉大学, 薬学部, 助手 (70187855)
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Keywords | 薬用植物 / Euphorbia esula / トウダイグサ科 / 抗腫瘍活性 / diterpene |
Research Abstract |
中国内蒙古産薬用植物の抽出エキスの調製および抗腫瘍活性を指標とした活性成分の分離・精製:中国内蒙古自治区にて採取・同定されたトウダイグサ科の薬用植物Euphorbia esula L.(10キログラム)を乾燥後、75%エタノールで抽出し、抽出液をロータリーエバポレーターを用いて減圧濃縮し、抽出エキスを得た。得られたエキスについて、各種有機溶媒(n-ヘキサン、ベンゼン、酢酸エチルおよびn-ブタノール)を用いて、順次、液-液分配し、得られた各可溶性画分についてひと胃癌(Kato-III,MKN-28,MKN-45)ならびにヒト大腸癌(COLO205)細胞等に対する細胞障害活性をMTT法にて測定した。その結果、n-ヘキサン可溶性画分にのみ強い活性が認められたので、この画分について同活性を指標とした活性成分の分離を各種クロマトグラフィー(シリカゲルや分取HPLC)を用いて繰り返し行い、強い活性を示すいくつかの画分を得た。さらに活性を示す周辺のフラクションから数種の成分を単離したので、各種スペクトル(UV,IR,MS,2D-NMR等)を測定し、ジテルペン系化合物と予想されるそれらの化学構造を詳細に検討中である。
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