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1997 Fiscal Year Annual Research Report

腸管出血性大腸菌O157ベロ毒素の関連ペプチドの合成及びその免疫化学的研究

Research Project

Project/Area Number 09772032
Research InstitutionKyoto Pharmaceutical University

Principal Investigator

藤原 洋一  京都薬科大学, 薬学部, 助手 (60199396)

Keywords腸管出血性大腸菌 / ベロ毒素 / Fmoc型固相ペプチド合成 / 抗体 / 抗原決定部位
Research Abstract

平成9年度の研究実施結果について以下に述べる。
本年度はVero毒素VT-2型のB鎖の関連ペプチドの合成およびキャリヤ-タンパク質とのコンジゲートの条件の最適化に主に焦点を当て実験を行った.
1.腸管出血性大腸菌O157:H7の毒素,特にVT-2型のB鎖の関連ペプチドの合成を行った.免疫原として用いるVero毒素VT-2型B鎖のどの部分を選択するかについてはN末端部(16残基),24-38位並びに41-55位の2種類の中央部(いずれも15残基),さらにC端末部(14残基)の計4つの関連ペプチドの化学合成を行った.
2.実際の化学合成に関しては最近固相ペプチド合成で主流となりつつあるFmoc法にて目的の保護ペプチド樹脂の構築を行った。続いて,4種類の保護ペプチド樹脂の脱保護を行うが,この際,テトラフルオロホウ酸法[J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,1990,288]あるいはTFA法を用いて最終脱保護を行い,最終的に分取HPLCにて精製することでほぼ満足のいく収率(25-45%)で目的の関連ペプチドを得ることができた。しかしながら,この際得られたC端末部(14残基)あるいは中央部分の41-55位相当する部分での関連ペプチドではH_2O対する溶解性が悪いため,この後行う予定であるキャリヤ-タンパク質とのコンジェゲートが困難であった。
3.予備試験的に得られた関連ペプチドをH_2O中で水溶性カルボジイミド法キャリヤ-タンパク質であるウシサイログロブリンと効率的に結合させた抗原ペプチド蛋白複合体を合成できた。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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