1998 Fiscal Year Annual Research Report
院内ネットワークを利用した集中治療患者管理のための統合データベースの構築
Project/Area Number |
09772040
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
中島 研 山口大学, 医学部・附属病院, 助手 (00243668)
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Keywords | 診療録 / データベース / ベッドサイドモニタ / ネットワーク / LAN / TCP / IP / 費用効果分析 / リモートアクセス |
Research Abstract |
(1) データベースの拡充 ・Windows NTサーバーコンピュータに加えて,Apple Share IPプロトコルを用いたサーバーコンピュータを設置した.これにより,複数のOS(Windows,Mac)が混在する環境下で利用できる“診療録データベース″環境を構築した. ・“診療録データベース″用コンピュータとベッドサイドモニタからのデータを収集・処理するコンピュータシステム(既存)をネットワーク接続した.また,ベッドサイドモニタの測定項目以外のデータは,個々の機器の測定データのアナログ出力をA/D変換器を介してTCP/IPによるLAN接続により″診療録データベース″コンピュータに転送するシステムとした.これにより,ベッドサイドモニタおよびその他の測定機器からのデータを″診療録データベース″コンピュータから参照できる環境となった. ・これらの情報を統合して,患者重症度予測,予後・治療効果判定,人員・医材・医療費等のコストを元に作成したCase Base DB(症例毎のデータを集積したデータベース)の症例を追加し,各疾患群別の治療効果評価を行った. (2) 院内ネットワークの拡充 ・ルータ機能の一部を用いて,携帯情報端末を上記″診療録データベース″用サーバーコンピュータに接続(RS-232C)した. ・院内ネットワークシステムの更新(OSのWindows化)により,院内ネットワーク上の検査データ,画像診断,既往歴や投薬・治療歴などの診療情報を″診療録データベース″から参照できる環境となった. (3) リモートアクセス環境の構築(地域医療ネットワーク構築の予備実験) ・上記ネットワーク上のコンピュータと関連病院(1施設)とをISDN回線で接続し,リモートアクセスによるデータベースの相互参照が可能な環境を構築した.
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[Publications] 立石彰男,他: "ICUの診療における治療効果率評価の試み -疾患・病態群間の比較-" 日本集中治療医学会雑誌. 5・Supple. s270 (1998)
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[Publications] 立石彰男,他: "ICUにおける多臓器不全終末期の病像と医師の対応" ICUとCCU. 22・4. 267-273 (1998)
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[Publications] 立石彰男,他: "救命困難であった患者に対する医療介入とその撤退過程を振り返る" 日本集中治療医学会雑誌. 6・Supple. s123 (1999)