1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09772042
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鈴木 昌 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70265916)
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Keywords | 心肺機能停止 / 心肺蘇生 / 中止 |
Research Abstract |
病院外で発生した心肺機能停止患者の多くは、救急隊により心肺蘇生処置を施行されて、医療機関に搬送される。しかし、その多くは、外来死亡している。これらの患者に対しては、予後改善の努力が必要であると同時に、医療資源の有効活用の観点から、心肺蘇生処置を中止する科学的根拠も要求される。 本研究では、心肺蘇生処置がどのような場合に有効かを検討し、以下の点に関して新たな知見を得た。 1. 心肺機能停止患者の来院後、心静止状態が30分以上継続する場合、自己心拍の再開は期待しがたい。 2. 来院時心肺機能停止患者のうち、自己心拍が再開した患者では、心拍の再開から自発呼吸の再開までに要した時間が6時間以上の場合、生存退院が期待しがたい。 3. 上記1,2は高齢者と若年者で差を認め得ない。 4. 救急隊や一般市民による心肺蘇生処置により、来院時に既に自己心拍が再開している患者は、社会復帰することが多い。 5. 予後に寄与する因子は、bystander CPRの有無である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 鈴木 昌: "外来死亡した来院時心肺停止患者における心肺蘇生術の施行時間の検討" 日本救命医療研究会雑誌. Vol11. 25-32 (1997)
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[Publications] 鈴木 昌: "蘇生患者の生命予後〜自発呼吸の出現に要した時間の検討〜" 日本救急医学会雑誌. 8. 441 (1997)
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[Publications] 鈴木 昌: "院外心肺機能停止患者の転帰〜東京都内病院と地方都市病院との比較〜" 日本臨床救急医学会雑誌. 1. 133 (1998)