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1997 Fiscal Year Annual Research Report

不活性X染色体のSex Chromatin Body形成に関わる因子

Research Project

Project/Area Number 09772046
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

吉田 郁也  北海道大学, 遺伝子実験施設, 助手 (90240275)

Keywordsヒトーマウス雑種細胞 / バ-小体 / 不活性X染色体 / Sex Chromatin body / ヘテロクロマチン / アセチル化ヒストン / 細胞融合
Research Abstract

マウスA9細胞中にヒト不活性X染色体を含むCF150雑種細胞を用いた細胞学的観察から、マウス細胞中では、ヒト不活性X染色体は核膜から遊離した状態で間期核中に局在しており、Sex Chromatin Body(SCB)を形成できず、他のマウス染色体同様に高アセチル状態にあることが明らかになった。この事実から、不活性X染色体の特徴である(1)核膜との特異な結合、(2)SCB形成、および、(3)低アセチル化が達成されるためには種特異的因子が必要であると予想された。この因子の単離を目的に、正常ヒト由来細胞をCF150細胞に融合することを試みた。
当初、正常ヒト由来の繊維芽細胞IMR90,MRC5をSV40のLarge Tで不死化させた後(IMR90T,MRC5T)、ブラストサイジン耐性(IMR90TB,MRC5TB)としたものと、G418(neo)耐性としたCF150細胞株(CF150N)を融合して2重耐性株の単離を目指したが、最終的にそのような雑種細胞は得られなかった。そこで、ヒトとマウスのウワバイン(Our)に関する耐性度の違いを利用して、再度、雑種細胞の単離を試みた。予備実験の結果、CF150細胞はヒト細胞の10〜50倍程度の濃度のOurに対して耐性であることが明らかになった。新たにIMR90、MRC5をneo耐性とした後(IMR90N,MRC5N)、これらとCF150を融合してG418とOurの2重選択を行ったところ雑種細胞が得られた。現在これらの雑種クローンに関して、上記の(1)〜(3)のを指標に、因子が座乗している染色体の検索を開始している。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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