• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1997 Fiscal Year Annual Research Report

ヘリコバクター・ピロリcagA遺伝子群の多型性とサイトカイン誘導能との関連

Research Project

Project/Area Number 09772074
Research InstitutionFukuoka University

Principal Investigator

高田 徹  福岡大学, 医学部, 助手 (90268996)

Keywordsヘリコバクター・ピロリ / cag / IL-8
Research Abstract

Helicobacter pyloriの病原因子として、一部の株が保有するcag pathogenicity island(cagI)による宿主胃粘膜上皮細胞からの炎症性ケモカイン interleukin-8(IL-8)誘導能が注目されている。今回、福岡大学病院で得られた臨床分離株について、胃癌細胞株からのIL-8誘導能とcagI保有の有無およびcagI保有株間でのIL-8誘導能の差異について検討を加えた。IL-8誘導能の測定については、既報に従い、菌株と胃癌細胞株(AGS)を一定時間培養し、培養液中に放出されたIL-8をELISA法により定量した。また、cagI保有株の中で、抗CagA抗体を用いたWestern blot法によるCagA蛋白の多様性および既報のcagI遺伝子配列に基づき作成したprimerを用いたPCR法増幅遺伝子断片の制限酵素切断パターンの比較によるcagI遺伝子の多様性を検討した。その結果、臨床分離株におけるIL-8誘導能はcagI陽性株と陰性株では20倍以上の差が認められた。一方、分離株の空胞化毒素活性の有無とIL-8誘導能との間には相関を認めなかった。また、cagI陽性群の中でも最大で約5倍のIL-8誘導能の差異を認めた。今後、IL-8誘導能とCagA蛋白およびcagI遺伝子の多様性との関連、さらにcagIの多様性と疾患(胃・十二指腸潰瘍、胃癌)との関連について検討を加える予定である。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi