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1998 Fiscal Year Annual Research Report

家族介護者の在宅ケアサービス利用に対する意識変容に影響を及ぼす要因研究

Research Project

Project/Area Number 09772087
Research InstitutionShiga University of Medical Science

Principal Investigator

佐藤 紀子  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (80283555)

Keywords介護家族 / 高齢者 / 在宅ケアサービス / 意識変容 / 看護職 / 家族援助
Research Abstract

【目的】家族介護者の在宅ケアサービス利用に対する意識・態度は、被介護者の状態や地域性、家族介護者以外のサポートの有無、および介護者自身のそれまでの経験、価値観等によって影響を受けるものと考えられる。
本研究では、このように個別性が高く、複雑な要因が絡み合う在宅ケアサービスに対する介護者の意識・態度を把握するとともに、その変化に影響を及ぼす要因を明らかにするとともに、在宅ケアサービスを提供する側の看護職が踏まえておく必要のある基本的な援助姿勢についても検討した。
【方法】高齢者を在宅で介護している世帯で、保健婦の紹介を受け協力の得られた4事例を研究対象とし、筆者自らが保健婦として家庭訪問を行い、その援助内容を分析した。
【結果】
1. 介護家族の在宅ケアサービスの利用に対しての意識に影響が与えられていると考えられる要因
1) 本人の健康状態および介護家族の健康状態
2) 介護経過および介護家族の介護に対する意識、価値観
3) 本人と介護家族の関係性(介護以前からの関係を把握することが重要)
4) 本人と家族および別居家族との関係性(本人に対するそれぞれの関係と、家族員同士の関係)
5) 近隣者と本人および介護家族との関係性
6) サービス利用時の提供者側の対応状況と本人の受け止め
2. 看護職として家族援助する際の基本的な求められる姿勢
1) 家族周期上の課題達成を促す援助
家族はそれぞれの家族周期上の課題を抱えており、その課題を乗り越えていく上でのつまずきが身体的・精神的健康状態にも影響を及ぼしていることがわかった。
2) 家族間のコミュニケーションを促しながら、家族の関係を強める援助
家庭訪問では日常の営みのなかに保健婦として第三者が介入することによって、会話のなかで家族が自分の気持ちを他の家族員に素直し表現できる効果があることを実感した。
3) 家族を取り巻く環境に焦点をあてた援助
個々の家族員、また家族全体としてのセルフケア能力は家族の関係性のみならず、親族や近隣との関わりによっても大きく影響を受けるため、家族と社会との関係を整えていくことが重要である。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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