1997 Fiscal Year Annual Research Report
地理学的手法を応用したスポーツ施設経営戦略決定支援システムの開発に関する研究
Project/Area Number |
09780043
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
新名 謙二 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (80242022)
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Keywords | スポーツ施設経営 / 利用行動 / GIS |
Research Abstract |
本研究は、地理学の手法を応用して、スポーツ施設経営に有用なデータの獲得、分析、活用のための方法を提示することを目的としている。具体的には、 1.「生活活動調査」の手法により、スポーツ施設利用行動の特徴を明らかにする。 2.GISの利用により、(1)で得られたデータも含めて、スポーツ施設経営に有効なデータ分析及び視覚化の方法を提示する。 の2点を課題としている。 1に関しては、本年度に予備調査として、都市郊外に立地するフィットネスクラブ利用者の「利用時間」、「利用時の立ち寄り先」、「利用時の交通手段」に関するアンケート調査データの分析を行った。分析の結果、利用者の90%以上が自動車を利用していることがわかった。また、利用者の半数は、往復ともに自宅とクラブの間を寄り道せずに通っていることがわかった。2に関しては、東京23区内のフィットネスクラブ、公営総合体育館、公営プールの所在地、施設構成、利用料等のデータを収集し、番地レベルのジオコーディングによって、GISソフトの地図上に表示できるようにした。 本研究は平成10年度までの継続課題であり、10年度には、上記の1に関しては生活活動調査を実施すること、2に関しては、商圏分析や経営戦略の決定に役立つように、スポーツ施設データの適切な視覚化の方法を確立すること、を予定している。
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