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1997 Fiscal Year Annual Research Report

主観的尺度に基づいて発揮される力と客観的尺度との相違

Research Project

Project/Area Number 09780098
Research InstitutionOsaka Institute of Technology

Principal Investigator

井上 裕美子  大阪工業大学, 情報科学部, 助手 (40288767)

Keywords主観的尺度 / 握力 / 自転車作業
Research Abstract

今日、生体の情報をいかに収集し、それを人間の生活に役立てるかが、より良いライフスタイルを確立するために必要なことだと考えられる。人間の感覚については、聴覚、視覚の研究は進みつつあるが、主観的な感覚尺度についての研究は、あまりみられない。
本研究は、人間の感覚尺度を検討する基礎的研究として、主観的尺度で発揮する力発揮を取り上げ、主観的尺度と客観的尺度の相違を確認し、主観的尺度によって発揮される力の値について、運動等で生理的パラメータが変化した場合、どのように人間の感覚尺度が変化するのかについて検討を行った。
平成9年度では、男子学生を対象として、主観的尺度に基づいて発揮される4段階の握力(随意最大握力を100%として、その75%、50%、25%の4段階)について検討し、また、発揮された握力が自転車作業前後でどのように変化するかについて検討した。その結果、4段階の握力を出し分けるグレーディングはできていたが、客観的な尺度からみると、100%では出し足りず、50%、25%では逆に出しすぎる傾向があった。75%では、78.2〜64.5%とほぼ75%に近い値を出していた。また、主観的尺度に基づいて握力発揮を行う前に、自転車作業を行った場合には、4段階の握力とも、行う前に比べて、7.3〜10.9%主観的尺度に基づいて発揮される握力が増大することが示された。このことから、運動によって変化したなんらかの生理的パラメータによって、主観的尺度に基づいて発揮された握力が増大したと推察されるが、今後感覚的尺度と生理的パラメータとの関連を検討していきたい。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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