1998 Fiscal Year Annual Research Report
競泳におけるフィールドテストの運動強度の検討とトレーニングへの利用
Project/Area Number |
09780107
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Research Institution | Beppu Mizobe Gakuen College |
Principal Investigator |
松波 勝 別府女子短期大学, 家政学部, 講師 (80258566)
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Keywords | 競泳 / フィールドテスト / 血中乳酸濃度 / インターバルトトレーニング / OBLA Speed |
Research Abstract |
本研究の目的は、フィールドテストより得られた泳速度が、持久的インターバルトレーニングの運動強度として有効であるかどうかを検討することであった。 被験者は、男子大学競泳選手10名であった。前年度の研究結果をもとに長時間泳とされる30分間泳(T-30)とOBLA Speedと相関が高く比較的短時間で行える10分間泳(T-10)を取り上げ、これらのテスト泳から得られた泳速度で200m×10回のインターバルテストを実施した。また、OBLA Speedを求めるために7×200m(3,2,1,l×200m)のLactate step testも実施した。いずれのテストにおいても、運動強度の指標となる血中乳酸濃度の分析のため、運動前及び運動終了1、3、5、7分後に指先より採血を行った。 T-30及びT-10から得られた泳速度によるインターバルテスト(int.T-30,int.T-10)の結果、平均泳速度はint.T-30が1.375±0.064m/s、int.T-10が1.442±0.059m/s、平均血中乳酸濃度はint.T-30が2.59±1.02mmol/l、int.T-10が5.82±2.0mmol/l、平均心拍数はiot.T-30が164.7±9.4bpm、int.T-10が175.9±6.3bpmであった。平均泳速度、平均血中乳酸濃度については、int.T-30とint.T-10との間に1%水準で有意な差が見られ、心拍数-については5%水準で有意な差が見られた。また、OBLA Speedと2つのフィールドテストの泳速度を比較するとT-30とOBLA Speed.T-30とT-10との間に有意な差が見られた(p<0.05)。 このことから、T-10から得られた泳速度は、T-30に比べて、持久的インターバルトルーニングの運動強度として有効であることが示唆された。
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Research Products
(1 results)