1997 Fiscal Year Annual Research Report
農山村リゾート開発と県境地域間連携による辺境地域の活性化に関する観光地理学的研究
Project/Area Number |
09780130
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
千 相哲 立教大学, 社会学部, 助手 (40287909)
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Keywords | 県境地域 / 辺境地域 / 交流と連携 / 川島町 / 東庄町 / 入広瀬村 / 安塚町 / 板倉町 |
Research Abstract |
県境地域のなかで立地的な条件不利によって社会的、経済的に活性化が困難な地域を対象に、辺境地域が活性化を図る手段として“交流"と“連携"をどのようにとらえているのか、また、実際に“交流"と“連携"を促すため、行政側はどのような施策を模索しているのか、住民側はどのような行政との関係を試みているのかについて、その現状を明らかにするため文献調査やアンケート調査、現地調査を行った。アンケート調査は、去る9月に南関東と北陸の12県260市町村を対象に行い、216市町村より回答を得て、現在その分析に取りかかっている。 現地調査は、岐阜県川島町、千葉県東庄町、新潟県入広瀬村、安塚町、板倉町を対象に役場の関係者へのヒアリング調査を行い、林業、農業、観光の現状と農村と都市との交流、県境地域間の連携の現状と課題について調べた。 今年度の研究の成果は、条件不利の辺境地域のなかで、高齢化や過疎化が進み、集落が無くなるところもあったが、内発的に地域活性化に取り組んでいるあるいは取り組もうとする地域も多く、これらの地域では“交流"と“連携"が地域活性化のためのキーワードとなっていることが明らかになったことである。今後さらに現地調査を実施し、交流と連携のあり方について明らかにしたい。
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