1998 Fiscal Year Annual Research Report
中等理科教師の力量形成の方策に関する比較教育史的研究
Project/Area Number |
09780142
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
磯崎 哲夫 広島大学, 教育学部, 助教授 (90243534)
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Keywords | 中等理科教師 / 比較教育史 / イギリス / 教育実習 / 反省的実践家 / 教職専門開発 |
Research Abstract |
本研究は、中等理科教師の専門的力量形成の場として教育実習を取り上げ、比較教育史的アプローチに基づき、わが国およびイギリスにおける共通する歴史的課題、特質および問題点を明らかにすることを目的とした。本研究では、以下の課題を設定した。 基礎的研究1:歴史的課題 1. わが国の理科教員養成と教育実習の歴史的展開の分析 2. イギリスの理科教員養成と教育実習の歴史的展開の分析 基礎的研究2:現状の教員養成システム 1. わが国の現行の教育実習の実態分析 2, イギリスの現行の教育実習の実態分析 応用的研究:アンケート調査 1. 教育実習生および附属学校教官に対する、教育実習および理科教師の資質に関する アンケート調査(教育実習直前と直後) その結果、以下のようなことが明らかとなった。 1.戦前においては、教科専門教育を重視する伝統的な教職観に依拠したアカデミズムの教師像と、教職的教養の必要性を重視する近代的な教職観に依拠したプロフェッショナリズムの教師像との相克があったこと。両者の根本的な違いは、教育実習の有無であった。 2.今日のイギリスでは、大学と実習校のパートナーシップが確立されており、教師像についても、反省的実践家モデルが支持され、生涯にわたる教職専門開発(contuning professional development)という考え方が提出されていること。
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