1998 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク環境における日本語学習支援システムの開発とその遠隔地利用への応用
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09780157
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
野崎 浩成 愛知教育大学, 教育学部, 助手 (80275148)
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Keywords | 日本語教育 / 学習支援システム / ネットワーク環境 / 遠隔教育 / 漢字学習 / 第二言語習得 / 文字コード |
Research Abstract |
現在,世界には162万人の日本語学習者が存在すると言われている。我が国への留学生も急増し,日本語教育への需要は年々高まっている。そのため,日本語教育の分野では,様々な教授方略が提案されてきた。とりわけ,言語情報処理技術の進展に件い,コンピュータを活用した日本語学習システムの開発は盛んである。 しかしながら,それらの学習教材は,各教育機関で個別的利用が中心となっており,ネットワークを通じた遠隔地からの利用は十分に検討されていない。そこで,本研究課題では,こうした問題点を解決するために,ネットワークを活用した日本語学習支援システムを開発し,遠隔地の学習者が日本語教材を利用できる環境を構築した。その結果は,海外在住の日本語学習者が日本国内にある豊富な学習教材を利用することが可能となった。特に,漢字に接する機会がほんどない非漢字圏の国々を対象に,日本国内にある漢字学習教材をインターネット上で提供するサービスが実現できた。さらに,日本人学校における国語教育での利用,外国人日本語教師への教材提供など,日本語教材が不足していると言われる海外において,日本語教育全般に幅広く貢献するものであった。 現在,コンピューター上で日本語を扱うための文字コードは,国際的な統一規格がいまだに十分に整備されていない。特に,海外で利用されているコンピューター上で漢字コードを扱う方法は十分に議論されておらず,文字コードの問題は,日本語リソースの国際的な流通を妨げる大きな原因の1つとなっている。そのため,文字コードを国際的に規格化する際の詩問題を検討することが,今後に残された研究課題である。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 野崎浩成: "漢字学習支援システムの開発-漢字の構造理解と筋運動感覚の獲得-" 日本教育工学雑誌. 21・1. 25-35 (1997)
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[Publications] 長谷川 聖美: "実験的計測に基づく印象語間の類義語関係の定量的研究" 教育システム情報学会誌. 14・2. 71-82 (1997)
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[Publications] 野崎浩成: "新聞と雑誌における漢字使用頻度の分析" 日本教育工学雑誌. 21(Suppl). 21-24 (1997)
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[Publications] 野崎浩成: "テキストデータベースに対応したKWIC作成システムの開発" 日本教育工学雑誌. 21(Suppl). 57-60 (1998)
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[Publications] 笹原 宏之: "『朝日新聞』のCD-ROMと紙面における幽霊文字と辞書非掲載字-「JISX0208」の漢字を中心に-" 計量国語学. 21・4. 145-161 (1998)
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[Publications] 中西宏文: "インターネット入門講習に関する実践的研究" 教育システム情報学会. (印刷中). (1998)
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[Publications] 野崎浩成: "日本語を科学する" 名古屋市立大学自然科学研究教育センター紀要. 3. (1998)
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[Publications] 横山詔一: "新聞電子メディアの漢字-朝日新聞CD-ROMによる漢字頻度表-" 三省堂,国立国語研究所プロジェクト選書No.1, 294 (1998)